ハロウィン



【マグマ団のハッピーハロウィン!】


ホムラ「やらせねぇよ」


マツブサ「!」

ホカゲ「でた。“ホムラの否定”発動…一行台詞で全てを無とするチートスキル」

バンナイ「お正月やるじゃん、バレンタインやるじゃん、お花見やるじゃん、夏祭りやるじゃん…ハロウィンもやろうよ?」

ワタル「やれよお前ら普段から珍装お遊び集団だろッ!!」

マツブサ「そうですよ、お菓子もあげますよ」

ホカゲ「おお。お菓子くれんのか?ありがとう」

バンナイ「はいはい。ホカゲさん、パーティはまだですよ」


ホムラ「…一気に喋るな、うるせぇ。テメェ等にはうんざりだ」


ワタル「だそうだ喋る順番守れやキグルミども!!」

マツブサ「はい」

ホカゲ「一番うっせーのはワタルさんな」

バンナイ「でもさ。団員みんな着替えちゃってますよ?今更中止ってもねぇ」

マツブサ「今日は仮装大賞の日でしょ。コンテストと賞品まで準備したのに〜」


ホムラ「ア? それが、何か」


ワタル「オレはミイラやるんだ!ファラオだぞ!」

バンナイ「…ミイラって、マントしてたっけ」

マツブサ「マツブサ、背徳の神父やります」

バンナイ「…それただのマツブサさんでしょ」

ホカゲ「おれカボチャ」

バンナイ「…あまりにも気どらないホカゲさん、好きだよ」

ホカゲ「つーかバンナイくん、何だそれめちゃ美人だな?!」

バンナイ「はいはい。美人な俺は女狐(妖狐)やってます♪」


お呼ばれしたトウキ「こんばんは!ちょっと早く到着しちゃって…ホカゲくんのご家族のみなさんごめんなさい…これ土産です、いかり饅頭どうぞ」


ホカゲ「わざわざありがとうございます。トウキさんは何の仮装すか?」

トウキ「海でおぼれた船乗りの死体」

ホカゲ「マシュマロみてーだな」

トウキ「リアルでは何キロでも泳げる!誰か溺れたらいつでも助けるぜ!」

ホカゲ「おれもなんどトウキさんにいのちをすくわれたか!!」

トウキ「そんなオレが溺れてるのは、ホカゲくんなんだけ…

ホカゲ「Σうおスゲエ!いかりまんじゅう、カボチャ味!!」

トウキ「う、うん…!秋限定なんだって!(涙)」


バトラー「Oh...! みなさんエンモタケナワで。まだスタートしないデスか?」


ワタル「うお!!博士!!おま…なんだそれは!!」

バトラー「フフ。アンデッド ッ(※セクシーゾンビ)」

ホカゲ「ひじょうにけしからん!」

マツブサ「お、お肌蹴がすぎます…博士。風邪引かないようマツブサが暖めま…

バンナイ「あ〜ほらほら!だめですよバトラー博士、そんな格好…」

バトラー「ナゼです?」

バンナイ「そりゃあ。この餓えたケダモノに、食べられちゃいますから……ネ!」


ぱすっ (狼耳のカチューシャ)


ホムラ「っ!」


一同「あ。」


ホムラ「ア?」


▲ ▲ (ホムラは 耳を はやされた)


バンナイ「逃げろー★ そんなわけでマグマ団ハッピーハロウィン!!」


ホムラ「テメェ待ちやがれ…ふざけた真似を」


ホカゲ「だがしかし。違和感ねーなホムラよ」

マツブサ「うん。ホムラ君、似合ってますよ」

ワタル「って、ただのホムラか… 舐めんなや仮装


ホムラ「…。」


ホカゲ「ケモノ耳。見慣れたこの感じ…!…団服のフードについてるアレか」

バンナイ「アレですね!見慣れてるでしょ〜」


▲ ▲ (フードのアレ)


マツブサ「Σはっ。うちの団服、頭のは角だからね!耳じゃないからね!」

トウキ「尻尾はいいの?」

ホカゲ「なら首輪もつけよーぜ」

バトラー「ソウ,キュート!!! プリーズ,写真を撮らせて… ///」

ホカゲ「バト公、最近ちょいちょいガイジンサンぶるのはまってんのな」

バトラー「? ワタシ外国人デスけど」

ホカゲ「?」

バトラー「外国人です」

ホカゲ「はっ…!低い声だし、日本語うますぎて忘れてた」

バトラー「声の低さ関係あります?」

マツブサ「美声だもんね、マグマ団もワールドワイドな組織だよね〜」

バンナイ「ですって、ワタルさん」

ワタル「プハッ。こんなド田舎山奥で何言ってんねん」

バンナイ「さすがジョウトのド田舎山奥出身!ぶれないツッコミありがと」

ワタル「オイ」

トウキ「へえ。ホカゲくんのお父さん、国際的に養子縁組もしてたのか〜」

マツブサ「Σえ!!そ、そうなんです。まだその設定信じてるのキミ!?」

バトラー「アイシンク…,それは、むなしい家族ごっこですか?」

マツブサ「ちょっと博士、そんな波風立つ言い方ヤメテ!」

ホカゲ「まあ今までそれでうまくやってきたんです、土足で踏み荒らすなよ」

トウキ「ど、どのポジションなんですか?家系図が複雑すぎて追いつけないよ」

バトラー「オフコース。……末っ子デス」

ホカゲ「Σうそつけェ、一番の年長者だろうに!」

バトラー「チョットニホンゴワカラナイ、ホカゲ!君は失礼だ」

ワタル「なあ、オレはー?オレはー!?」

マツブサ「ふう。大所帯になりすぎて…楽しいけど、お父さん困っちゃうよ!」


ホムラ「そうか。存分に楽しむといい」


マツブサ「Σあ、ありがとうホムラ君!」

ホカゲ「マツブサ、セクハラよくない」

バンナイ「マツブサさん、気安くホムラさんの手を握らないで…!」

マツブサ「お手…なんちゃって!あ、うそでーす」


ホムラ「言葉は、選べ」


トウキ「わ。すごい殺気だ」

ホカゲ「マツブサすぐ調子のるのよくない」

バトラー「彼、噛み癖あるから気をつけて」

マツブサ「え」

ホカゲ「 おれはなにもきこえない」

バトラー「…。ではパーティを始めましょうか!」

ワタル「朝まで飲もう!うまいワイン開けようぜ!」


一同「ワーイ」


ホムラ「残念な事に経費は出ねぇが…、お前ら、楽しもうじゃねぇか…。各自、給料から差し引いた自腹の飲みを、存分にな」


一同「ワ…」




※10月31日、とてもおごそかなハロウィンの夜になりました。




ホカゲ「ワタルさん、ワタルさんよ、助けてくれ」

ワタル「Σそうしてやりたいが、フエンはクレジットカード使えねんだよ!」

バンナイ「何でぇ、使えねぇカードなんざやめちまいな!」

マツブサ「みんなごめんね、マツブサも最近お小遣い制にされちゃって…」

バトラー「私もホムラ君に借金してまして…魔法の力で現実逃避したいデス」

トウキ「え、ホカゲくんの家…そんなに困窮してたの!?」





おわり