出張ホウエンTV〜♪
現地、インタビュアーのマリです。
本日は七夕祭りが開催されている山奥のフエンタウンまで来てるんです!
見て下さい"口・入・泉・温・ン・エ・フ"…、あ、右から読むのね;
ここがフエンタウンの入り口ですよ。
さあ、正門をくぐってまず商店街ですね…わぁ早速!浴衣姿のイケメンが…!
お兄さんたち、せーのぉ!ホウエンTV〜♪
マグマ団員(新人1)「ほ、ほうえんテレビ〜!?」
マグマ団員(新人2)「ホウエンTV〜♪」
お兄さんたち、地元の方ですか〜?
フエン温泉七夕祭りですね、おめでとうございます。
マグマ団員(新人1)「あ、地元違います、最近コッチ移りました」
マグマ団員(新人2)「今日は七夕祭りです、ありがとうございます」
お兄さんたち、どうしてお揃いの、そんなお芋色の浴衣なんですか?
…って、うわわ!!なんです、なんですかっあなたは!?
ゴンザレス団員「おい、取材とか駄目だあ!持ち場に戻れえええ」(29話参照)
マグマ団員(新人1)「あ、ゴンザレス!」
マグマ団員(新人2)「なんだよ、マグマ団は取材とか受けちゃだめなの?」
ゴンザレス団員「Σ駄目だあ!この取材は、広報の先輩が受ける手筈になってんだあ!」
マグマ団員(新人1)「つーかゴンザレス、その浴衣の着方…まじめか!」
マグマ団員(新人2)「ださいです、ただでさえださいのに」
ゴンザレス団員「Σなんでじゃ!エライ幹部さん方ともお揃いなのに!!」
あ、あの〜…ホウエンTVは七夕祭りについてききたいんですけど。無理かな…?
広報のマグマ団員(先輩)「…。」
ぽかっ (げんこつ)
ゴンザレス「Σあいだッ!!」
マグマ団(先輩)「えらいすいません、ぼくら仕切り直します」
よ、よかった…
あなたが広報の方ですか、お願いします〜 ホウエンTV〜♪
マグマ団員(先輩)「どうも〜!フエン温泉七夕祭り、本日開催です!」
ぱちぱちぱち (まばらな拍手)
マグマ団員(先輩)「七夕祭り実行委員会からこの方です!」
フエン煎餅屋若旦那「毎度お世話になっております、フエンの煎餅屋跡取りです」
マグマ団員(先輩)「TVの前のお客さん、今年のフエンは一味違いますよ!」
若旦那「例年以上に、今年はたっくさんの企画を御用意しております」
マグマ団員(先輩)「まず、テーマカラーはエンジ色…っ」
でーん (マグマ団芋色浴衣を見せつける広報先輩)
マグマ団員(先輩)「エンジ色ってことで、ぼくらエンジン全開でおもてなし致します」
若旦那「あは、うまいです。フエン煎餅みたい…あ、わたくしどもの宣伝でちゃいました」
マグマ団員(先輩)「やだなあ若旦那さん、よ、このフエンの広告塔!」
若旦那「フエン温泉名物フエンせんべい、しんけん美味しいですけん!」
マグマ団員(先輩)「でたーっ!フエンが誇る☆名キャッチ!!」
若旦那「手前味噌ですみません!」
へこへこ (各方面にへつらう若旦那)
「きゃ〜若旦那〜」 (中高年の黄色い声援)
若旦那「こっからが本番です。真っ直ぐ見て下さい。街の参道沿いに沢山の屋台が出てますね」
マグマ団人(先輩)「奥のフエン神社見えます?このあと19時からステージが組まれてまして」
若旦那「まずは恒例、湯煙イケメン探し・"フエン美男番付の入賞者発表"」
マグマ団員(先輩)「地元美男子、根こそぎ出ます!」
若旦那「そしてフエン観光大使のホウエン四天王カゲツ先生のトークショー」
マグマ団員(先輩)「これを機に、あの髪型の毛の謎が解けるかも!?」
若旦那「そして…!こちらのスペシャルゲストさんです!!」
バトラー「Hi !!」
マグマ団員(先輩)「Σええ!?す、すごい!なんて綺麗なガイジンさん」
若旦那「そうなんです!美しい浴衣姿でご登場頂いたこちらはあの、ミナモのコー…
ゴンザレス「Σうおおおバトラー博士!マグマ団が誇る、メガ美人博士えええ」
ぽかっ (げんこつ)
マグマ団員(先輩)「…。 ^ω^」
若旦那「……………。 ´・ω・`」
バトラー「Oh!ニホンセンパイーの指導ツッコミ、ハイッタデスカ?」
マグマ団員(新人1)「Σすげえ!ハカセ英語喋ってるぜ…!」
マグマ団人(新人2)「Σハァァァお国ことばを喋る博士も素敵です…!」
ぽかっ ぽかっ (げんこつ)
マグマ団員(新人1)「うわーん」
マグマ団人(新人2)「先輩ごめんなさい…」
マグマ団員(先輩)「おまえら、ハウス!」
若旦那「フエンお煎餅あげますので、静かにしなさいな」
マグマ団員(先輩)「気を取り直して若旦那さん、こちらの麗しいお方はドナタ!?」
若旦那「凄い方なのです…かつてポケモン・コンテストのグランドフェスをも制した事もある」
マグマ団員(先輩)「ごくり… ▼」
若旦那「伝説のトップ・コーディネーター…グレート・バトラーさんです〜!」
パチパチパチ (一同盛大な拍手)
バトラー「ソレナリの手品師デス、ヨロシクヤット会エタデスネ〜」
マグマ団員(先輩)「まさかあのグレート・バトラーがポケモンと共にマジックショーを!?」
バトラー「いいえ、そうですね、わたしのポケモンたちは気が向いたら手伝うでしょう」
若旦那「感激です、皆さんチケット制ですのでお求めはお早目に!!」
マグマ団員(先輩)「そこはチケット制…シビアなんですね」
バトラー「OK,ニホンの皆サマ、ワタシモソコソコ元気デス?ソノウチ見まShow !!」
マグマ団員(先輩)「以上!現場からでした、ホウエンTVさんにお返しします」
若旦那「フエン温泉七夕祭り。しんけん、楽しいですけん!」
マグマ団員(先輩)「ぜひおいでください〜!フエンせんべいも宜しくです!!」
はい。ありがとうございました。
途中で地元の方に映像ジャックされましたが、概ねOKです。
TVの前の皆さん、フエンにイケメンを見にいらしては!?
フエン温泉七夕祭りでした〜 スタジオにお返しします!
現地からインタビュアー マリでした、ホウエンTV〜♪
さて。時刻は17時となりました。
ニュースの時間です、連日お伝えしてます、ルネジム脱税の疑惑ですがついに…
【フエン神社】
カゲツ「ん?」
ホカゲ「んん…」
トウキ「モヤっと終わったな、ホウエンTV」
カゲツ「おいおい。カゲツ、観光大使なんだが…なぜ出番無いんだい?説明しろ…おまえ」
ホカゲ「Σおお!いそがしい!トウキさん、おれは今いそがしくなったぜ」
カゲツ「Σ逃げようとするな、ドヘタだなお前」
トウキ「そんな事より、ルネの脱税疑惑の続報知りたかったぞ、なんでテレビ消したんだ!」
カゲツ「今回のルネの脱税なんて氷山の一角にすぎんだろ」
ホカゲ「すいません、そのはなしもっと詳しく教えてください」
カゲツ「やめろよ、ホカゲ。部外者の知りたがりは命にかかわるぞ」
トウキ「大丈夫、ホカゲ君は僕が護るからな」
マツブサ「まあルネは昔から街ぐるみでいろいろしてるんですよ」
ホカゲ「なんというホウエンの闇」
マツブサ「いやこわいですねー、ほんと」
ホカゲ「おおマツブサ」
トウキ「あ、ホカゲくんのお父さん。とつぜん僕の手を握ってどうしたんですか?」
ホカゲ「Σさするなマツブサ、セクハラよくない」
カゲツ「ところで俺、何すりゃいいんかね。さっきからずっと待機で暇なんだが」
マツブサ「カゲツ先生、ドーンと構えていて下さいよ!」
トウキ「何かフリートークするらしいな、さっきテレビで言ってたぞ」
ホカゲ「なに喋るんですか、やっぱ髪すか」
カゲツ「…。」
マツブサ「どうしましたカゲツ先生?」
トウキ「なに、緊張してんのかカゲツ先生」
ホカゲ「おお!期待してっぞ、カゲツせんせー」
カゲツ「俺さ、この街ぐるみで壮大なドッキリ仕掛けられてんじゃねぇか心配でさ」
アスナ「Σだ、だ、大丈ィ夫ですそんな予算はないですたぶふぶん…」
カゲツ「このジムリなんなのさ」
マツブサ「どうも先程、ポケモンリーグの恐ーい先輩にバッタリ遭遇しちゃったみたいでね」
カゲツ「なんだよ!トウキの他にも遊びに来てる奴らいるんかい!」
トウキ「?僕ら会ってないな」
ホカゲ「きいてねーぞマツブサ!!マグマ団も ほうれんそう 大事!!」
マツブサ「あ、ごめんね。ワタル君が来てるらしいですね…」
ホカゲ「またかよ。誰だよエンカウントしたやつ」
マツブサ「うん、ホムラ君と報告受けてますね」
ホカゲ「まじか…ホムラか、あいつ余計な事を」
トウキ「まじか…お察しします、ホカゲ君のお兄さん」
カゲツ「Σでた!セキエイ暴君!!カゲツも結構遭遇してるぜ!?」
アスナ「これも宿命。こ、ここで挽回しなければ、あたしは…」
ホカゲ「きゅん。(がんば!)」
トウキ「無理だろ」
アスナ「Σはうあ!!」
カゲツ「無理だな」
アスナ「 」
ホカゲ「ひとの魂が抜ける瞬間をみた」
マツブサ「あとは、…シバですね!」
トウキ「 し」
マツブサ「だから助かりましたよ、ワタルさんにはシバ!保護する方が一緒ですからね!」
ホカゲ「Σおお!シバが…!!やべえシバ、ちょう絡みてえええ!!!」
カゲツ「あ、メル友じゃん。聞いてないわシバ」
ホカゲ「なんですかメル友とは」
カゲツ「四天王フレンズ」
ホカゲ「かかか、かっけーーーーーーーー!!」
マツブサ「ナウいですね、マツブサもまぜてください」
ホカゲ「出しゃばるなマツブサよ。うお、シバどこだ!お会いしてえ」
トウキ「 …シバ?」
【フエンタウン入口】
ホムラ「テレビなんざ聞いてねぇぞ」
マグマ団員(先輩)「すみません、飛びこみで取材が来ちゃったみたいで〜…さくっと!」
ホムラ「…まあ、お前がいて丁度良かった」
マグマ団(先輩)「これくらいの変装ならお安い御用です、ていうかもっと労えば!?」
ぺりっ (変装解除)
バンナイ「はいはい、マグマ団広報担当の正体は…バンナイでした!」
ホムラ「…。」
バンナイ「Σはいホムラさんノーリアクション!!」
ホムラ「…。(すげえ)」
つづく